Sunday, September 14, 2008

外国人居住者急増

九州・山口で外国人居住者急増、過疎化など人手不足で

 九州・山口の中山間地域や漁業地域などで、外国人居住者数が増加傾向にあることが、九州経済調査協会のまとめでわかった。外国人研修生の受け入れが増えていることが要因とみられる。2000年と05年の国勢調査を基に、九経調が九州・山口分の外国人居住者数の動向を分析した。

 九州・山口の人口に占める外国人の割合は、05年は0・55%と全国平均の1・22%より低かった。しかし、00~05年の外国人増加率では、九州・山口は22・0%と、全国の18・7%を上回った。

 外国人の比率は米軍基地が立地する山口県や沖縄県、留学生が多い福岡市や大分県別府市などで高い。しかし、増加率では鹿児島県枕崎市が12倍、宮崎県北郷町が10倍など、比較的規模の小さな市町村で、大幅な伸びを示すケースが目立った。

 この背景には、外国人研修生が増えていることが挙げられる。枕崎市や長崎県松浦市などは漁業、北郷町や宮崎県国富町などは繊維・衣服製造業、福岡県大木町はプラスチック加工など各地域には様々な産業がある。過疎化などで人手が不足しており、外国人研修生がこれを補う役割を果たしている。

 九経調は「九州・山口でも徐々に受け入れる産業のすそ野が広がりつつある」と分析している。

(2008年9月3日  読売新聞)
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