大阪府は11日、外国人留学生に格安で住まいを提供してきた「大阪府千里留学生会館」(大阪府吹田市佐竹台)を2009年3月で閉鎖し、寮としての機能維持を条件に民間企業に売却する方針を固めた。
建物は築後約40年と老朽化。橋下徹知事主導の財政改革が進む中、10億円以上と試算される建て替え費用や管理コストを抑える。既に吹田市などに民営化計画を提示しており、今後コンペを実施して売却先を決める。
千里留学生会館は1990年、府職員の独身寮を改修してオープン。娯楽室などの共用部分と、家具付きの個室が百十五ある。留学ビザを持ち、府内の大学や専門学校に通う学生に月額2万3500円で貸しており、ここ数年満室に近い状態が続いている。
しかし耐震診断で強度不足が判明。建て替えか大規模な補強が必要となったが、橋下知事の指示で事業の見直しを進める府は、新たな費用負担はできないと判断した。
2010年秋ごろの新施設完成を見込んで売却先を選定。留学生寮としての機能を維持し、家賃をできるだけ安く設定することなどを条件とするが、家賃は現在より高くなる可能性もある。
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